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蕎麦のこと、あれこれ

日本そば打ち名人会 林喜郎
ダッタン蕎麦・・凄いパワーその1

ダッタン蕎麦が注目されてから久しい。20数年前からダッタン蕎麦が普通蕎麦の100倍ものルチンを含むことから有望な健康食品として研究、開発が進められダッタン蕎麦茶など数々の製品が世に出ている。2004年にNHKの「生活ホットモーニング」で「血液さらさら・だったんそばの研究」という特集が放映されるなどダッタン蕎麦への関心の高まりも見られた。
今年の1月、ダッタン蕎麦が「花粉症改善に効果」というニュースを見た。蕎麦の総合ポータルサイト・「蕎麦将軍.com」のニュースで紹介されたもので、「信濃霧山ダッタンそば生産者組合(長野県長和町)」が毎年花粉症の症状が出ていた20代から80代までの町民30人に、ダッタン蕎麦の甘皮粉を溶いた蕎麦湯を定期的に飲んでもらったところ、花粉症の症状が改善されたというものである。

ダッタン蕎麦は普通蕎麦より小粒で小麦のように外皮が実の中に食い込み、そば粉にするとき外皮と一緒に捨てられることが多い甘皮部分(普通蕎麦の約500倍のポリフェノールを含むといわれる)を活用した点に独創性があり、今後の研究、開発が期待される。

日本そば打ち名人会では、教室でダッタン蕎麦粉を使った「変わり蕎麦」を打つこともあるが、今までは甘皮部分は外皮と一緒に捨てていた。
現在、甘皮部分を捨てては勿体ないと捨てるのはやめにし、再度粉にしてお茶として飲んでいる。
以前から当会のダッタン蕎麦茶や石臼挽き蕎麦粉などを販売しているところ(千葉県野田市の農産物直売所「ゆめあぐり野田」)に、新たに甘皮部分を挽きこんだダッタン蕎麦粉を置くことにしている。
ダッタン蕎麦のパワーはこれだけに止まらない。

問合せ先 日本そば打ち名人会  長 尾 喜 司 男
総合受付 東京都中央区銀座8丁目8番15号
電  話 04-7129-4800