口腔状態が悪化し、その感覚が鈍ると、食塊が誤って食道ではなく気道に入ることがあります。皆さんも嚥下のタイミングを誤ってむせた経験があるでしょう。
むせる、すなわち咳により食塊を気道から排出出来れば良いのですが、肺に食塊が落ちると、肺にとって食塊は異物ですので、重篤な炎症を起すことがあります。これが誤嚥性肺炎です。
お年寄りがむせやすいのも、年齢と共に口腔状態や反射神経の機能が低下しているからです。口腔環境を良く整備し、良く噛んでゆっくりと食事を摂る習慣を身に付けましょう。

遠藤歯科医院 院長 遠藤隆一
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