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歯と健康 Part3「誤嚥性肺炎」(ごえんせいはいえん)

ヒトは食べ物を咀嚼し、嚥下(食べ物を飲み込むこと)します。嚥下運動というのは、とても精密な作業で、食塊がどのくらいの大きさ、柔らかさ、性状になったかを歯、歯の周りの組織、舌、頬粘膜などで瞬時に判断し、無意識のうちに食道に送り込みます。
口腔状態が悪化し、その感覚が鈍ると、食塊が誤って食道ではなく気道に入ることがあります。皆さんも嚥下のタイミングを誤ってむせた経験があるでしょう。
むせる、すなわち咳により食塊を気道から排出出来れば良いのですが、肺に食塊が落ちると、肺にとって食塊は異物ですので、重篤な炎症を起すことがあります。これが誤嚥性肺炎です。
お年寄りがむせやすいのも、年齢と共に口腔状態や反射神経の機能が低下しているからです。口腔環境を良く整備し、良く噛んでゆっくりと食事を摂る習慣を身に付けましょう。





















遠藤歯科医院 院長 遠藤隆一
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