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蕎麦のこと、あれこれ

日本そば打ち名人会 林   喜 郎

「そば・・ヘルシー・ダイエット食」
そばの成分は、米や麦と同じように炭水化物が大半を占めており、カロリーもそれ程差はないが、健康に良いと言われるのは脂質は少量で良質なたんぱく質と豊富なビタミン群、特にビタミンB1を多く含み、中でも穀物では唯一と言われるほど「ルチン」を多く持っていることからである。
「ルチン」は、赤ワインブーム、健康ブームのきっかけとなった「ポリフェノール」の一種で、血管壁を強化するコラーゲンの生成を助け毛細血管を丈夫にするため動脈硬化の予防に役立つと言われている。また、血圧の上昇や血糖値の上昇を抑制する作用がある他、抗酸化作用による脳細胞の老化を防ぐ働きがあると言われている。
「ルチン」の他に、「コリン(糖質と脂質の代謝に必要な補酵素として働く水溶性ビタミンのひとつ)」があり、この「コリン」は肝臓の働きを促進したり、肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあると言われている。また、そばに多く含まれている「食物繊維」は腸内にあるコレステロールや有害物を水分とともに排出してくれるので便秘やダイエットにも効果があると注目されている。
健康を追求したルチンを多く含む「そばの新種」が登場した。タカノ株式会社と信州大学の氏原暉男名誉教授が14年間の歳月をかけた共同開発で生まれたもので、従来の普通そばの3倍もの「ルチン」を含み、その名も「サンルチン」と言う品種である。
日本そば打ち名人会では、「サンルチン」販売の契約店となり、「サンルチン」入りの「手打ちそば」を広めていくことにしている。
「ルチン」と言えばもうひとつのそば「ダッタンソバ」も見逃せない(次回)。


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